業界団体の態度

いつも香ばしいえぶりでぃ新聞から。
無資格助産:「違法」変わらず 堀病院処分で厚労次官見解
私のツッコミは、事務次官の態度ではない。医療を取り巻く状況がひどすぎて多分厚労省としても何も手が打てないのだろうから。

一方、日本産婦人科医会は横浜地検の決定について、「産科医療、周産期医療における構造的な問題であるとの認識に立って決定された」と評価する声明を出した。

コレ。をいをい、不起訴になったらそれでいいのか?>医会。看護師の内診行為は罪だけど、今回は許してやる、みたいに言われてんのよ? ここは、「そもそも家宅捜索が入り送検されたこと自体が誤りであり、地域の妊産婦に与えた影響は大きい。厚労省や警察、検察当局の猛省を促したい」とかが妥当なコメントでないの? もっと業界団体として戦わないと。
あ、でも「評価する声明を出した」って書いたのは新聞社だから、医会はもっとキツいこと言ってるのかも、と思って原文を探したら、コレ。
神奈川県堀病院事件に係る横浜地方検察庁の起訴猶予裁定に対する声明

 神奈川県堀病院事件に係る
 横浜地方検察庁起訴猶予裁定に対する声明

 平成19年2月1日、横浜地方検察庁において、堀健一医師等に対する保健師助産師看護師法保助看法)違反被疑事件について、起訴猶予とする裁定が行われました。今回の起訴猶予の裁定は、当該の医療施設個々よりも、現在の周産期環境を熟慮されてのものであり、評価に値します。すなわち、産科における看護師業務の在り方問題などを産科医療、周産期医療における構造的な問題であるとの認識に立って決定されたものと思われます。
そこで国民に安全で安心な周産期環境を提供する立場の当会は、関係者による検討会の早期再開を促し、厚生労働省看護課長通知を撤廃した上で、周産期医療の望ましい姿を策定し、その姿が実現できるよう努力する所存です。
 最後に我々医会会員は、より安全な分娩環境を提供できるよう努力しますが、関係者の更なるご理解とご支援を期待します。

平成19年2月1日

社団法人日本産婦人科医会

「評価に値します」って言ってるよ...orz もっと強く出られないのかねぇ。まあ、でも当事者にしたら裁判にならない方がいいわけだし、堀先生にムリをお願いするわけにもいかないからね・・ま、私はもう脱会して会費払ってないのでこんなこと言う権利は全くないのだが。帰国したらまた入会すると思うので許して。
以下は記事。

無資格助産:「違法」変わらず 堀病院処分で厚労次官見解

 厚生労働省の辻哲夫事務次官は1日の定例会見で、「(看護師の内診行為は医師の指示があっても違法という)これまでの見解に変わりがない」と話した。横浜地検が同日、保健師助産師看護師法助産師業の制限)違反容疑で書類送検されていた産婦人科病院「堀病院」(横浜市)の堀健一前院長ら計11人全員を起訴猶予処分にしたことを受けて説明した。

 辻事務次官は、検察の処分については「コメントは差し控える」とした。助産師不足が事件の背景にあるとの指摘には、「ともかく(助産師の)養成数を増やすんだという形で検討している」と話した。

 一方、日本産婦人科医会は横浜地検の決定について、「産科医療、周産期医療における構造的な問題であるとの認識に立って決定された」と評価する声明を出した。【玉木達也】

毎日新聞 2007年2月1日 20時17分 (最終更新時間 2月1日 21時02分)