彦根続報

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 彦根市立病院:産婦人科問題 来月20日以降、分べん取り扱わず−−院長報告
結局、「医師確保」が出来ず、このような結果に。

産婦人科救急は原則として救急患者は受け付けることが出来ない

原則じゃないときはどんなとき? 日勤帯のど真ん中かな。

病院側は1月9日の産婦人科体制縮小の説明で、医師1人になった後も院内助産院で分べんに対応する方法を検討するとしていた。赤松院長は「先進病院を視察したが、医師1人体制での院内助産院は危険が大きいことが分かった」などと説明している。

視察しないと危険性に気付かない院長って・・・

赤松院長は「視察や検討の結果、医師1人体制では出来ないことが新たに分かった。見通しの甘さではない」と強調している。

見通し、甘いでしょう。
しかし、初めから「院内助産院」を検討しないと、「検討もしないなんて」って言われるから、一応検討してみたのであって、実は最初からダメとわかっていた、という筋書きなら、上記の経緯も理解できないでもない。だから、

助産院については、当初から「医師が足りないという理由で開設すると、何か起こった時、誰も責任を取らず危険」という指摘があった。

という真当な指摘が新聞に載るようになったのは、スゴイ進歩と言えないでもない。で、今後、産婦人科医が増加に転じない限り、この病院が分娩を再開する可能性は、限りなく低いと言えよう。
以下は記事。

彦根市立病院:産婦人科問題 来月20日以降、分べん取り扱わず−−院長報告 /滋賀

2月28日15時1分配信 毎日新聞

 ◇「医師1人では危険」−−赤松院長報告
 彦根市立病院(赤松信院長)の産婦人科が、医師1人になる3月20日以降は分べんを取り扱わないことが、27日の「湖東地域医療対策協議会」(会長、松田一義・彦根市助役)の第2回会合で明らかになった。検討していた院内助産院が医師1人体制では開設できず断念したためで、病院側の見通しの甘さが指摘されそう。【松井圀夫】
 ◇検診や相談、妊婦指導は行う
 赤松院長が報告。産科は医師の体制が整うまで分べんを取り扱わず、里帰り分べんも含めて30週を目途に検診や妊婦指導・相談は行う。婦人科は外来診療を行うが、病状に応じて他院を紹介する。産婦人科救急は原則として救急患者は受け付けることが出来ないとしている。
 病院側は1月9日の産婦人科体制縮小の説明で、医師1人になった後も院内助産院で分べんに対応する方法を検討するとしていた。赤松院長は「先進病院を視察したが、医師1人体制での院内助産院は危険が大きいことが分かった」などと説明している。
 助産院については、当初から「医師が足りないという理由で開設すると、何か起こった時、誰も責任を取らず危険」という指摘があった。それだけに、「見通しが甘いのではないか」との指摘もあるが、赤松院長は「視察や検討の結果、医師1人体制では出来ないことが新たに分かった。見通しの甘さではない」と強調している。
 この日の協議会では、医師の確保に向けた取り組みや緊急時の対応、妊婦の不安解消に向けた取り組みなどが協議されたが、具体的な方針を示すまでには至らなかった。席上、彦根市は近畿市長会に「医師確保をはじめとする地域医療体制の充実」を提案することを報告した。