ロシアのオケ

昨日は、渡米6ヶ月を記念して、地元のホールに来日じゃない来米公演しに来たロシアのオケのコンサートに行ってきました。プログラムは、

Program:
SHOSTAKOVICH - Festive Overture, Op. 96
RACHMANINOFF - Piano Concerto No. 2 in C minor, Op. 18
SHOSTAKOVICH - Symphony No. 5 in D minor, Op. 47

というあまりにロシア臭い選曲。今はやりの、ラフマのピアコン2番が聞けるのがよし。
前プロは、ショスタコの祝典。編成は、8-8-6-6-4.5, Trp4以外は多分スコア通り。ショスタコの祝典なのに、バンダはなし。トランペットを4本にして、何か編曲したみたい。だから、ちょっと音の数が足りない感じ。まあ、予算を考えれば、現地でトラを雇うのも大変だしな。サウンドは、ちょっと荒めの音で、いわゆる「ロシア」って感じのオケと知る。
休憩を入れずに、ラフマのピアコン2番。編成は少し減らして、7-7-5-6-3.5。管はスコア通り。ピアニストの姉さん登場。冒頭の独奏は、ゆっくりと、和音はばらさず同時に押さえる系。テンポ感は普通の感じ。オケも、奇を衒った演奏はせず、粛々と進行していく。まあブラヴォーでいいと思うけど。アメリカの演奏会って、みんな結構すぐにスタンディングオベーションしてくれて、アメリカのオケはそれに慣れてて、どんなに拍手してもアンコールなんか殆どしない(というかアメリカオケでは殆ど見たことない)のだが、この姉さん、2度呼ばれたところで、まずアンコールに小品を1曲、もう一回呼ばれて、もう1曲、計2曲弾いて帰ったさ。ちょっとトクした気分。
メインはショスタコ5番。編成は、8-8-6-6-4.5, Fl2 Picc1, Ob2, Cl2 EbCl1, Fg2 CFg1, Hr4, Trp3+アシ1, Trb3, Tub, Perc, Harp, Pf, と盛りだくさん。冒頭から濃ゆい演奏。Trpはキラキラだ。4楽章、最後のTimpだけになって「D,A,D,A」って叩くとこ、Timp4台を二台ずつ DとAにして、音量増強のために二台ずつ叩いてたよ。おかげでスゴイ音がしたけど。で、アメリカ人の陽気なスタンディングオベーションに惑わされたのか、まずコミカルな何とかいうアダージョという曲を演奏。次には、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」のワルツを演奏。すごく濃ゆ〜い演奏。んでまだスタンディングオベーションが続くもんで、もう1曲チャイコフスキーくるみ割り人形から 「ロシアの踊り(トレパーク) 」を演奏。短いからアンコール向きだよね。計アンコール3曲。オトク〜!!
充実した演奏会でした。