ダメな中年とよくデキる青少年

きっかけは、3/25フジ「スタメン」の発言が元で森永卓郎blog炎上中: 天漢日乗の記事を読んだことに始まる。フィギュアスケートで、世界選手権があったことも知らなかったので、誰が優勝したのかも知らなかったが、まあそういうことかと。で、上記記事のような出来事があったらしいということで、早速ネット経由でその画像を視聴してみた。今なら、その番組自体をようつべでみることができる。
・・・・この番組の大人たちは、全然ダメダメですね。確かに、打ち切りになる番組の最終回ということで、多少投げやりな要素もあるんだとは思うけど。スポーツの大会で、好成績を収めた人物に対する敬意が全く感じられない。まず、厳しい選考を経て選抜された日本代表なのだから、「○○選手」と呼ぶべきなのであって、「ミキティー」とか「まおちゃん」とか、馴れ馴れしく呼ぶべきでない。年下だからって、下に見るような態度は、大人としてどうなんだろう。あと、番組に解説としてプロスケーターの佐野稔さんが出てらしたのだが、彼の解説をあまり聞かずに、とにかくミーハーなインタビューに終始していた。専門家の話をじっくり聞く、という態度が、テレビに出てる人からしてないんだから、世間がそういう風潮になるのも仕方ないかな、とも思う。その点で、翌日の「とくダネ!」の小倉智昭さんは、自分を押さえた、選手への敬意を感じさせるいいインタビューだったと思う。しかしながら、どんなインタビューに対しても、世界の頂点に立つ選手たちの受け答えは、まことに立派であった。若いながらも、見習うべきところは多い。特に、インタビュアー、キャスターとされる人たちが見習うべきところが。
世の中、声の大きな人が幅を利かすのだな、相手の気持ちを考えるとかそういうことはどうでもいいんだな、という今の世の中の空気を実感させる番組であった。私も、他人に接するときに、失礼な態度をとっていないか、もともと無礼キャラなだけに、気をつけたい。ダメな中年にならないために。