誰か止めてください。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070329-00000263-mailo-l25
「医師を確保」して、診療が再開されるのはまだよいにしても、「1人医長」の状態で分娩取り扱いを再開させるのは自殺行為だと思います。医師にしても、行政にしても、あまりに空気読めなさすぎです。ま、医師側は実は「聞いてない」とかあるのかも知れないけど。
「医師を確保」なんて言葉を使ってる時点でダメ、という最近のネット医師界(?)の認識からすると、まずダメですねぇ。で、

市は、新任の黒瀬医師に加え、同病院小児科の医師や10人以上の助産師などでつくる医療チームを編成後の5月中旬に産科を再開させる方針。

コレ読むと、「市」の方針であって、医師は知らない可能性も無くはないけど。医師本人にしたら、開業医で分娩を取るのも1人医長だから、代わりに「病院」に就職するつもりなのかも知れないけど、多分それなりのハイリスクとかも来ちゃったりするから、責任も問われまくるのは間違いないだろう。
彦根の人たちが、県知事か誰かに陳情に行った時に、「大変なのは彦根だけじゃない。高島も大変」とか言われたとかどっかで読んだことがあるが、これで高島が再開してしまうと、彦根も一人医長でも再開しろ、みたいな機運になると危険だな。新たに一人医長で分娩取り扱いを再開するような機運に対しては、学会とかがガツンと言ってやればいいのに。

高島総合病院:産婦人科再開へ、来月から 出産受け入れは5月以降 /滋賀
3月29日16時1分配信 毎日新聞
 高島市は28日、休診中の公立高島総合病院(同市勝野)産婦人科に4月から新潟県立中央病院産婦人科の○○○○医師(53)が着任すると発表した。4月に婦人科外来と妊婦健診を再開させ、5月以降に出産を受け入れる方向で調整している。
 同病院の産婦人科は昨年4月、1人いた常勤医師が退職したため休診。別の産婦人科医が同年7月から着任予定だったが、実現せず、出産が受け入れられない状態が1年間続いていた。
 市は、新任の黒瀬医師に加え、同病院小児科の医師や10人以上の助産師などでつくる医療チームを編成後の5月中旬に産科を再開させる方針。「1人医長」の激務を軽減するため、「産婦人科医をもう1人確保したい」としている。【近藤修史】