経験とかそういうもの

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 豊岡病院:小児科医補充は研修医 3医師の負担増加、NICUを制限か /兵庫
このご時世で、欠員分を若手で補うことが出来たこと自体がかなり奇跡的。「小児科医補充は研修医」という表現が正しいかどうかは微妙。研修医あがりではあるけど。現在は研修医か。とか、単なる国語表現の問題もあり。院長のコメントが、しっかり載るようになったのは、報道も多少進歩したのかな。人数だけ補えば、従前の医療が展開できる、みたいな論調の記事が多いだけに、その「補充」の中身まで理解してる記事は珍しいかと。経験とかそういうものって、なかなか定量化できないからねぇ。単に年数とかの問題じゃなくて、なんて言うか、その先生のセンスとか、仕事できるかとか、年数だけでは量れないものもあるし。
でも、以前勤めてた病院では、人事異動で研修医上がりの新しい先生が4月に来て、代わりに別の先生が5月に抜ける、なんて場合に、「1ヶ月で使えるようになってもらう!」とかスパルタで教え込んだもんで。上の先生がラクをするために、研修医あがりを短期間である程度のレベルにするってのは非常に重要なことで。そうやって私も鍛えられたもんだし。でも、もうそういう時代じゃないかもね。

豊岡病院:小児科医補充は研修医 3医師の負担増加、NICUを制限か /兵庫
3月30日15時1分配信 毎日新聞
 豊岡市戸牧の公立豊岡病院の小児科医2人が今月末で退職する問題で、同病院組合は4月1日付で、研修医2人を退職者の補充にあてる。竹内秀雄院長は「外来に支障はない」としながらも、「研修医がどこまでやれるか分からない」とし、NICU(新生児集中治療室)の運用制限を示唆。但馬では、未熟児などハイリスク分娩(ぶんべん)の対応に苦慮する可能性が高くなった。
 医師は義務研修2年間の後、後期研修として3年間、希望の科で専攻医として働く。小児科に配属となるのは、同院で義務研修を終え専攻医となる男性と、既に専攻医として神戸市須磨区の県立こども病院で1年間勤務した女性。
 人数こそ従来通りだが退職する医師と比べ経験が浅いことなどから、以前から勤務している3人の医師の負担増が予想される。竹内院長は「現場と協議し、4月上旬にも新たな運用方法を提示したい」と話した。NICUの運用については、既に但馬内や京都府北部の病院からの搬送自粛を要請しているが、今後、新たな運用制限や小児救急体制見直しが必至とみられる。【山口朋辰】