オレのものはオレのもの

まあまず記事を読んでみてくれ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070412-00000104-mailo-l04

急患医療:“お気軽受診”の市外患者増え「診察を断る場合も」−−大崎市 /宮城
4月12日12時2分配信 毎日新聞
 ◇隣接6市町に申し入れ
 大崎市は同市医師会に委託し平日夜間と土曜午後・夜間に行っている急患医療で、市外の患者が増えていることから、栗原、美里、加美など隣接6市町に「医療機関の状況によっては診察を断ることもある」などと文書で申し入れた。病院の適切な利用を住民に啓発するよう求めている。
 急患医療は旧古川市以来12年目。市の単独事業で年間1億円を負担し、古川地域の8病院が週1・5回の割合で担当。隣接市町は無負担。制度が知れわたるとともに、ちょっとした風邪でも「夜間の方が空いている」といったお気軽受診が市内外問わず増え、実質徹夜して翌日勤務に就く医療スタッフの心身を蝕(むしば)んでいる。
 市はこのままでは制度が崩壊しかねないと、6市町に善処を求めた。05年度の同制度受診者9874人のうち27%(2675人)が市外だった。市民へは啓発を繰り返しているが、エゴが目立ったりする場合は、やはり診察を断ることもあり得るという。【小原博人】

何が足りているとき、気にせずに無駄遣いしていても、不足してくると、急に所有権を主張したくなるのは、人の世の常と言えないでもない。この件は、お金だけの話なら簡単で、前年度実績で各市町村が費用を応分すればいいだけだ。ただ、お金は出したくないが利用はしたいというのもやはり人の心だろうから、何故か話は簡単にはいかないわけだ。そして医師は逃散していく。
こういう昔からある話がようやく記事になるのをいいことだと評価するのは簡単だが、この現象を、「お金のこと」と「診察拒否するかも」という視点でしか記事に出来ないのは、記者の文章力の問題だろう。「エゴが目立ったりする場合は」って、すでに目立ちまくっていますが何か?
一つ評価するとすれば、「お気軽受診」という言葉かな。しっくりする言葉だ。昔からあるのかな、誰が考えたのかな。