本日の医療崩壊

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 厚木市立病院産科存続問題:常勤医、7月引き揚げ 廃止の可能性も /神奈川
まず、「休診」とかいうごまかしの言葉じゃなくて、「廃止」って書いてるのに好感。

公立病院は、給与が条例や規則で決められており、医師誘致のために賃上げすることが難しく、医師不足に陥りやすい。

とかなんとか言ってるが、言い訳に過ぎない。本当に医師が必要なら、「条例や規則」を変えればいいんであって、そうしないってことは、そこまで必要だと思ってない、ってことでいいじゃない? やっぱり、望まれて行きたいよね。でも、条例や規則まで改正してまでの高給で就職してしまったら、死ぬまで酷使されそうな予感。

足柄上病院の矢野敏行・副総務局長は「ほとんど使命感だけで来てもらっている」と話した。

うぅん、これはどうなんでしょ。「ウチは安いよ!」って開き直ってる? っていうより、記事を書いた人が、「やっぱり医師には使命感が必要よね!」って言ってるような気がしてやや不快。

一方、同大に協力関係の継続を要請していた小林常良市長は「何が何でも(産婦人科を)存続させたい」と話しており、

・・・「何が何でも」ってところが駄々っ子みたいな表現でイイね。「何が何でも」存続させる時代でないってことに、はよ気づいて欲しいのだが。
以下は記事。

厚木市立病院産科存続問題:常勤医、7月引き揚げ 廃止の可能性も /神奈川

4月13日13時1分配信 毎日新聞

 ◇慈恵医大、常勤医を7月引き揚げ
 厚木市立病院(厚木市水引1)産婦人科の存続問題で、医師派遣などの協力関係にある東京慈恵会医科大(東京都港区)が、同科の常勤医師4人全員を7月いっぱいで引き揚げる方針を市立病院側に伝えた。同科は縮小されるか、最悪の場合は廃止される可能性が出てきた。厚木市内の医療機関で最多の年間約600件の出産を担ってきたことから、地域医療に大きな影響を与えそうだ。【佐藤浩、写真も】
 関係者によると、市立病院産婦人科のトップが昨年末に病気になり、慈恵医大側が「異常出産に対応できない」などとして常勤医師引き揚げの意向を伝えた。継続には指導的立場の医師を招くのが条件とし、双方がそれぞれ候補者に交渉したが、断られたという。
 慈恵医大側は「どうにもならなくなった。指導的立場の医師がいなければ(常勤医師を)引き揚げざるを得ない」と説明している。
 一方、同大に協力関係の継続を要請していた小林常良市長は「何が何でも(産婦人科を)存続させたい」と話しており、今後は他大学の協力を求めていく方針。ただ、全国的な産婦人科医不足の中で、極めて困難とみられる。
 厚木市立病院は産婦人科、内科など計15診療科目があり、ベッド数は一般350床、感染症6床。前身は1951年に開設された旧県立厚木病院で、03年4月に県から経営移譲されて市立病院となった。
 ◇「お産過疎地」、都市部除き深刻
 全国的に産科医、助産師が減少する中、県内でも05年末ごろから都市部を除く地域に「お産過疎地」が出始めた。激務や訴訟リスクの高さなどから産科医の成り手が減っているためだ。
 県立足柄上病院(松田町)は昨年3月、産婦人科の常勤医3人全員が大学病院に引き揚げ、年間650件ほどの分娩(ぶんべん)受け入れを一時停止せざるを得なくなった。大和市立病院は今年7月に産婦人科の常勤医を4人から2人に減らす予定で、受け入れ制限を告知。三浦市立病院は産婦人科の常勤医2人を確保しているが、小児科医が大学に引き揚げてしまって周産期医療が不可能となり、分娩を当面休止している。
 公立病院は、給与が条例や規則で決められており、医師誘致のために賃上げすることが難しく、医師不足に陥りやすい。何とか産科医を2人体制にした足柄上病院の矢野敏行・副総務局長は「ほとんど使命感だけで来てもらっている」と話した。
 県は分娩に携わることができる助産師を活用しようと、結婚や出産などで一線を離れた「潜在助産師」らの再教育に助成などをしている。【稲田佳代】