ブルックナー交響曲第7番

今日は、近所のホールへ、プロオケの演奏会へ行きました。曲目はこちら。

Program

  • Mozart: Piano Concerto No. 7, K. 242 (two-piano version)
  • Bruckner: Symphony No. 7(ノヴァーク版?)

座席は、最安の天井桟敷も、Upper Tierの最前列ド真ん中という好位置。
前プロは、モーツァルトのピアノ協奏曲第7番、2台ピアノバージョン。編成は、6-5-4-2.5-1.5, Ob2, Fg1, Hr2。私の手元にあるスコアには、Fgは無いのだが、低音を増強するために入れたのか? そこらへんのところを教えてエライ人。
 非常にモーツァルトらしい爽やかな演奏。ピアノは1stの方はまあまあよかったと思うが、2ndピアノの姉さんがちょっとイマイチかな。音は全体にもわっとしてて、ホールのせいかオケのせいかは分からず。左隣の兄さんのひじと、右隣の爺さんのイビキが気になって集中出来ないので、休憩後に、ガラガラの天井桟敷の最後列の真ん中に移動。周りを気にせず落ち着いて聴くことにする。
 メインは、ブルックナー交響曲第7番。編成は、8-7-6-4.5-3.5, Fl2 Ob2 Cl2 Fg2, Hr4+1, WagTub 4, Trp3, Trb3+1, Tub1, Timp1。Percはなし。Trpのトラもなし。今日の公演、このオケにとっては出張公演なので、予算削減なんだろうか。予算不足であることが、失敗につながらなければいいが、と懸念しつつ、演奏開始。
 実にアメリカらしいオケで、個人の能力は非常に高いが、アンサンブルとしてはもう一歩。まあ、同じ曲を、ウィーンフィルで聴いてしまっているので、どうしても比べてしまうのは仕方ないところで。ウィーンフィルと比べられたら相手が悪いよな。一つ一つのフレーズがキッチリ合ってなかったり、飛び出したりということが頻繁にある。また、バランスについて言えば、強奏のところはいいけども、弱奏のところで管楽器のバランスが悪いのが露呈してしまう。まあ発展途上のオケなのだろう。
 細かい点を言うと、トランペットはアシをつけるべきだったよなぁ。3楽章あたりから、明らかに疲れてきて、何度も口をぬぐう姿が痛々しかったよ。でも最後まで吹ききってたけどね。どソロなところはまあキッチリ決めてたけど、細かいミスは多かったな。まあ目立つ楽器の宿命だけどね。疲労からか、ダイナミクスの細かい変化が、曲の後半では失われていたのが残念だった。ウィーンフィルでもアシは付けてたし、予算の問題でなければブルックナーではTrpの1アシは絶対必要と感じた。ま、今日吹ききったトップの彼には漢(おとこ)を感じたけどな。
 まあでも、生でブルックナーはとてもよい。満足した演奏会でした。