陣痛促進剤をどう使うか。

もっと謎。 - S.Y.’s Blogで取り上げましたように、悪役にされがちなこの薬。この薬のおかげで助かった母子も少なからずいるかとは思うが、かの団体にはそれは関係ないようで。まあこの件に関しては、y-gami先生がまた陣痛促進剤ネタですかとか陣痛促進剤は悪の枢軸?とかでキッチリとコメントされてますので、まあヘタに私が中途半端なエントリを立てるよりはご参照いただければと。
そんなわけで、世間の産婦人科医の方々も、陣痛促進剤に対する偏見に困ってていろいろ自衛してると思います。私は、まあ出来れば自然で行ってもらいたいけど、ある条件下では積極的に使いますよ。で、その時のムンテラとしては、「これこれこういう状況で、今まで明らかになっているデータではあなたの今の状況は陣痛促進剤を使った方がいいと思います。でも、何が何でも陣痛促進剤はイヤ、という方もおられますし、その場合は是非お申し出ください。絶対使いませんし、もう帝王切開にすればいいことですからね。」と、脅迫にならないように気を付けながら説明します。多分、同じようなことを言ってる先生方もいらっしゃるかと思いますが。でも、不思議と、彼の団体の影響を受けた方がいらっしゃらなかったからか、「じゃあ、帝王切開でお願いします」と言われたことは無いんですよね。たまたまかもですけど。
受け入れる妊婦さんの数を減らして、単価を上げて、その代わり何時間でもムンテラする、ってのが、産科医の生き残る道のような気がするんですがねぇ。例えば、このお産、1件N万円だ、と思えば、何時間でも何人家族が来ても何回でも笑顔で説明できると思うよ。Nは任意の自然数、その値はその人の価値観によって異なるだろうけど。少なくとも、アメリカ並みに出来れば、産科医の殆どは立ち直ると思うけど、その点に関しては日本人はお金出したがらないからねぇ。こちらの先生の日記にもあるように、しょーもない物にはお金だすのに、一番大事な命に関することにお金をケチる、変な国民だよな。