ダラス交響楽団演奏会
さあ2007年秋シーズンが始まるにあたり、記念すべき第一回目の演奏会はなんと遠征。テキサス州はダラス、ダラス交響楽団。プログラムは以下。
Claus Peter Flor, Principal Guest Conductor
Dallas Symphony Orchestra
Program
Mahler Symphony No. 9
マーラーの9番。聴き慣れてる方々にはどうってこと無いのかも知れないけど、これを初見で聴くのはツライでしょう。そんなわけで、電車の中とか、飛行機の中とかで予習したけど、だからといって理解出来るものでもないし。
前にも書いたが、今回の座席はいわゆる「のだめの席」、指揮者の前方、Choral Tierの2列目センターという絶好のポジション。観客からも見られるポジションなので居眠り厳禁である。今回は、スコア持参で聴くことにする。となりの女性は演奏中ずっと本を読んでいた。こういう聴き方もアリなのか?
編成は、7.5-6.5-5.5-4.5-3.5、Harp2, Perc3, Timp1。管楽器はHrの1アシ以外はスコア通りで、Fl4 Picc1, Ob3 Engl1, Cl3 EbCl1 BCl1, Fg4 (4thはC-Fg持ち替え)、Hr4+1, Trp3, Trb1, Tub1。管はとても上手でホルンのトップがメチャクチャ巧い。演奏は、マーラーの9番なんでまあああいう曲なのだが、多少ザッツの乱れるところはあったが好演だったと思う。予習の段階であまり聴き取れていなかった音、本番それもホールでオケの間近で聴けば、よく聴こえるものだなと思う。第1楽章と第4楽章がたいそう複雑で、2楽章と3楽章が聴きやすい曲なのだが、演奏する方もそうみたいで、2と3は楽しそうだけど、1と4は緊張感がハンパなかった。3楽章の終わりがハデなので、チャイ6の如くガーッと拍手してしまうかとも思ったが聴衆は冷静で、静かに4楽章を待つ。4楽章の緊張感は素晴らしかった。4楽章はDoverの大判スコアにして15ページ程なのだがメチャクチャ遅い曲なのでなかなか進まなくて20分以上かかる。途中盛り上がるも静かにエンディングを迎えるのだが、曲が終わった後はブラボーの嵐。アメリカ人が常にオーバーにブラボーを言うにしても、今回の演奏は本当にブラボーであった。
今シーズンのコンサート日程はマーラーを多めに組んでるので、今後の演奏会にも期待したい。