コンビプレイ

解剖学とか組織学とか病理学の試験で、人数分だけ問題があって1分ごとにその問題を巡回しながら解答するような形式の試験、一般の方々には「動物のお医者さん」あたりで出てきたので多少知られているかも知れないが、医学部では多分一般的な試験形式だろう。この形式の試験では、カンニングとかはしにくいだろうな、と思うのだが、組織学を教えている友人の話では、それでもカンニングを敢行する勇者がいるらしい。1分ごとに場所を入れ替わるときに、異常な接近をして、なんか解答をやりとりしてるらしいとのこと。注意して試験監督をしてればそんなことバレバレだから、試験中に学生の名前は把握されてしまう。現行犯で捕まえたとしてもしらを切るだけだろうし、デジカメのビデオ機能を利用して録画してても決定的な瞬間はとらえられなかったので証拠がない。まあでもその場にいた試験監督3人が認めてるし、不自然な解答があれば採点終了後に教授に報告しようと思って、試験終了後にその学生の解答用紙を選り分けて見てみたところ、関係していた学生全員の解答が、合格点に全く届いていない解答だったということで、処分の話は立ち消えになってしまったそうだ。まあなんだな、医学部の通常の試験くらいクリアできなければ、国家試験とかその後の専門医試験とかでは全く相手にしてもらえないレベルなわけですが。