SKF松本2009「戦争レクイエム」

小澤征爾指揮・サイトウキネンオーケストラ他の演奏で、ブリテン作曲「戦争レクイエム」聴いてきました。多少予習はしていきましたが、これはちょいと難しい曲であした。まあ、レクイエムなので歌詞が単純なのがやや救いですが。
編成は、フルオーケストラ+Chamber Orchestra。フルオーケストラの方は、7-6-5-4-3, 管楽器はスコア通りのアシなし。Timp1名、Perc 4名。Chamber Orchestraの方は、弦5部が各パート一人ずつ、管はFl, Ob, Cl, Fg, Hrが一人ずつ、Perc 1名。このChamber OrchestraのPercussionの人が凄くて、一応Timpの前に座ってるんだけど、左側には大太鼓小太鼓釣りシンバル、右側には銅鑼がおいてあって、一人で全部やってる。あとPf, Organ, 混声合唱、児童合唱(ScoreではBoys’ Choir)、ソリストがSop, Ten, Barという、かなり大編成。
冒頭、一部金管楽器が多少不安定であったのを除けば、オーケストラは非常によい演奏だったと思います。混声合唱は発音もクリアですしとてもいい感じ。児童合唱はホールの舞台向かって右側の客席の上の方の壁側の何だか監獄のような空調設備のような不思議な空間に配置されてましたよ。そこからの響きがとても不思議な感じでした。児童合唱の透明さがなんだかpurifyされる感じで良かったですね。ただ、児童合唱とOrganというところで、児童合唱の自然な響きに対して、Organの音がすごく電子楽器的だったのが少し残念。それが演奏者の意図ということなら、好みの問題になりますし、設備的な問題なら仕方ないことですが。
ソリストは、ソプラノを合唱の最上段に、テナーとバリトンを指揮者の目の前に配置。これで、ソプラノの歌声が上から降ってくるような感じになりGood。とても大柄な女性だったので、カーテンコールの時に合唱をかき分けて降りてくるのが大変そうでしたが。演奏は約80分。演奏中も咳が止まらない観客の方もいらっしゃったのはまあ季節柄ということもあるんでしょう。
今回はスコア持参でして、また時間も多少ありましたので、久しぶりの出待ちをしてみました。皆さんはプログラムにサインしてもらってましたが、例によって私はスコアに。今回は最終ページを開けて差し出しましたところ、小澤さんは「オッ!」という顔をされて表紙を確認して何だか嬉しそうなお顔。サインに演奏日付まで入れて下さいました。最近は日付入りがデフォルトなのかも知れませんが。
私の移動スケジュールがタイトだったことを除けば、非常に満足の演奏会でした。