腐った翼―JAL消滅への60年

腐った翼―JAL消滅への60年
国に守られ、政治家と癒着し、甘い汁を吸って世界に大きく羽ばたいた“国策”企業。その内実は、親方日の丸体質が染み付いた、危機感欠如のデタラメ経営そのもの。25年前の御巣鷹山事故が、内部に溜まった腐敗を一掃する絶好のチャンスだったが、なにひとつ手は打たれなかった。高給をヌクヌクと享受する社員は派閥抗争を繰り返し、保身に走る経営陣は為替取引で失敗し抱え込んだ巨額赤字をひた隠す。度重なる運航トラブルで乗客のJAL離れが進み、2010年1 月とうとう2兆3000億円もの負債を抱えて倒産した。59年間にわたる堕落ぶりを描いた、組織と人間のドキュメント。

レビュー欄にスゴイことが書いてあったので紹介。

エピローグに、旧JAS出身の客室乗務員に向かって「JALJASを背負わされたせいで倒産したのよ。ほんとはあなたたちの顔なんて見たくもないの、それを自覚してちょうだいね」と言ったというやり取りが紹介されている。

なんかあり得そうな話でコワイ。最近、JALに乗っただけにコワイ。もっとも、私が乗った路線は旧JAS路線だったけれども。だから愛想よかったのかな。